少し笑って ため息ついた
やりきれぬおもいを噛み砕いていく
尖った言葉 角を落とした
宙を舞って 地中に溶けていく
何度も触れた 愛しい人の
一挙一動に揺れる毎日よ
街角、波の上、木々の中と足下をゆく
全ての季節に寄り添う無数の記憶に
2つの心は立ち向かう
幸せを願えば
あなたのことが好きで
痛むほどに焦げてゆく胸の内から
あなたのことが好きで
溢れ出したのが さよなら
今を重ね 隠した思い出
出会ったことだけを悔やむ毎日よ
雨を降らせて 曝け出すことに
怯えているのか はにかんでばかりで
世界の極東で灰と化す
あなたのいた風景を
瞼の裏にだけ映しだせる
1つの事象に無数の記憶が蘇る
あなたを想えば
愛に背を向けて 歩きだした心が彷徨う姿が
港を奪われた船のようにやがては沈む
あなたのことが好きで
痛むほどに焦げてゆく胸の内から
あなたのことが好きで
それでも さよなら
